M&Aの流れ・進め方を徹底解説!検討〜クロージングまで【フロー図説で分かる】

基礎知識
2022.06.03

見てわかるM&Aのフローチャート流れ

M&Aの基本的な流れは、大きく分けて以下の通りとなります。

譲渡側(売り手)、譲受側(買い手)どちらとも基本的な流れについては同じですが、初回相談とFA契約についてタイミングが多少異なる場合があります。

初回面談

初回面談とは、M&Aにより企業(株式)や事業の譲渡・売却を希望される経営者様、また買収を検討される経営者様と、我々のようなM&A仲介業者の担当者との初めて相談を進める面談を指します。譲渡側の経営者様からは該当する内容をヒヤリングおこない、今の現状を整理、分析を進めます。その中でどのように進めるべきかプランをご提案させていただきます。また、譲受側の経営者様にはご希望される業種ニーズ、予算など希望をお伺いし、より良い買収計画を定めます。

また初回面談とFA契約を締結する間には、会社概要などの初期的情報をお預かりする際、必ず秘密保持契約書(NDA)をお願いしております。情報管理を徹底し、スムーズな対応を心掛けます。

FA契約(仲介契約)

FA契約(仲介契約)とは、譲渡側(売り手)または譲受側(買い手)からM&Aのサポート業務を受託する際に締結する契約のことを指します。

弊社では、FA契約(仲介契約)を締結するタイミングでは着手金を一切いただいておりません。M&Aという選択肢をより選びやすく、そして譲渡側(売り手)の経営者の初期段階での負担を無くす、またその機会を逃さないためにも着手金無料で提供しております。

FA契約(仲介契約)の締結後、頂いた情報資料を基に企業概要書(IM)の作成、買い手候補先の選定、ノンネームシートにて対象企業へご紹介を行います。譲受側(買い手)企業様には、M&Aを検討する意向を確認した後、秘密保持契約の締結、企業概要書の開示されます。譲渡側の情報を開示する前には、事前に譲受側の意向を確認の上で候補先の名前を確認して進めることも重要です(ネームクリア)。

トップ面談

トップ面談とは、譲渡側と譲受側のトップが面談する機会を指します。面談の目的として、企業概要書(IM)を把握したうえに両社のトップが会話を通じて人となりを感じるとともに、価値観や会社としての方向性、思いを知ることにあります。トップ面談はよく、「お見合い」とも例えられます。相手側の成り立ちや組織についてをじっくりと知ることができます。この面談ではあくまで相手側を知る機会ですので条件などの具体的な交渉は注意が必要となります。

基本合意

基本合意とは、譲渡側が複数いる買い手候補先の中から1社を選定し、今後交渉を進めM&Aを完了させることを目的とした契約を指します。基本合意の締結には選定された1社に「独占交渉権」が生じ、大きな問題がない限りM&Aを実行すると決断したタイミングで締結します。その基本合意契約書には、時期、価格、その他条件で会社を譲渡するか具体的に記します。

買収調査(DD)

ここでは、譲渡側から提供された資料、情報が正確なものでありか、虚偽や間違いがないかそのすべての実態を譲受側が調査します。この買収調査によって新たな事実が発覚すると譲渡価格などの条件を再調整する、または破断になる恐れもあります。

この調査では、譲受側が依頼した税理士、会計士、弁護士など各専門家が行い、費用はすべて譲受側が負担することになります。主に、財務、会計、税務、労務、人事をはじめ各契約書関係、許認可関係、登記簿、株主総会議事録、株主名簿など、調査に2日~3日、その調査報告書を1週間~2週間ほどで受け取ることができます。

最終譲渡契約

買収調査に問題がなく、最終段階で条件の調整が完了したら、譲渡側と譲受側で株式(事業)譲渡契約書を締結します。

まとめ

上記のように、M&Aの大きな流れを把握することで大事な選択の1歩を進めることができます。もちろんM&Aをするにあたって多くのM&A仲介業者、また専門家の協力のもと経営者様のサポート体制を整える必要がございます。

ベネフィットM&Aコンサルタンツでは、大手金融機関、M&Aブティック出身者が在籍しており長年の経験と実績を有しております。初回相談もすぐ対応いたしますので、後継者をどうするか悩まれている、アーリーリタイヤをしたい、新しい道へ進むためM&Aをしたい、そんな様々な理由に寄り添います。進め方がわからず困っている、まずはお気軽にご相談ください。

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